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【茨城県 B 自動車部品工場 排水処理施設】
最終工程への金属石鹸の流出防止、活性炭寿命の延長の目的  その後

平成30年9月6日
 茨城県のB自動車部品工場様より排水処理についてご相談をいただきました。
1.5m3/hr、800m3/月の処理量の排水処理施設があり、排水に金属石鹸(脂肪酸カルシウム、脂肪酸亜鉛、脂肪酸バリウム等)が流入してきており、沈殿させ汚泥引き抜きで排出しようとしていますがうまくいかず、最終工程まで金属石鹸が流入してきており、最終の活性炭ろ過槽の活性炭の寿命も短命になってしまっている状態でした。

油吸着槽に滞留した金属石鹸。この金属石鹸が次の工程へ流入していきます。



【アクアリフト900LNを使用した試験の経過の様子】

排水処理用のバイオ資材アクアリフト900LNを使い金属石鹸の分解試験を行いました。

原水槽水
凝集沈殿処理後水
平成30年9月11日撮影
平成30年9月11日撮影



20Lのポリタンクに原水槽の水を入れ、アクアリフト900LNを1g投入。常温で放置し、バクテリアの増殖させます。
バクテリアを培養させた水に金属石鹸を投入して(9月24日)、金属石鹸の分解の具合を確認していきます。

20Lのポリタンクに凝集沈殿処理後の上澄み液を入れ、アクアリフト900LNを1g投入。常温で放置し、バクテリアを増殖させます。
バクテリアを培養させた水に金属石鹸を投入して(9月24日)、金属石鹸の分解の具合を確認していきます。



平成30年9月25日撮影
平成30年9月25日撮影



液と金属石鹸が緑がかってきました。

金属石鹸の表面が緑がかってきました。



平成30年10月2日撮影
平成30年10月2日撮影



緑が濃くなりました。

緑がやや濃くなりましたが、金属石鹸がやや少なくなってきました。



平成30年10月9日撮影
平成30年10月9日撮影



10月3日にアクアリフトを5g追加投入。
金属石鹸が黒みがかってきました。
金属石鹸の塊が少し小さくなりました。

10月3日にアクアリフトを5g追加投入。
金属石鹸の塊がさらに小さくなりました。



令和元年7月11日

 金属石鹸の分解試験の結果が良かったため、平成30年10月17日、排水処理工程内の曝気槽(31m3)にアクアリフト900LNを400g投入しました。現在、曝気槽から次の生物処理沈殿槽への金属石鹸の流入が全くなくなりました。以前では生物処理沈殿槽へ水を送る管のふちに金属石鹸のつららができていましたが、今ではできなくなりました。
アクアリフト900LNの効果で改善できました、ありがとうございました、とのお喜びの声をいただきました。







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